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尖閣沖 中国海警局の船が日本領海に侵入 砲らしき武器搭載
NHK2021年2月16日 12時32分
16日朝、沖縄県の尖閣諸島の沖合で新たに中国海警局の船2隻が日本の領海に侵入し、合わせて4隻で日本の漁船に接近する動きを見せているということで、海上保安本部は漁船の周囲に巡視船を配置して警戒を強めるとともに直ちに領海から出るよう警告を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船2隻が16日午前4時すぎ、尖閣諸島の大正島の沖合で日本の領海に侵入しました。
海警局の船は、別の2隻が15日昼すぎから領海侵入を続けていて、合わせて4隻で日本の漁船に接近する動きを見せているということです。
海上保安本部は漁船の周囲に巡視船を配置して警戒を強めるとともに直ちに領海から出るよう警告を続けています。
海上保安本部によりますと16日朝、領海侵入した1隻には、砲らしき武器が搭載されていて、中国が外国の船舶に対する武器の使用を海警局に認める「海警法」が施行されてから、大型の武器を搭載した船の領海侵入は初めてだということです。
武器を使用するような動きはないということですが、海上保安本部が警戒を強めています。
官房長官「砲らしき武器搭載」
加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で、沖縄県の尖閣諸島の沖合で16日、新たに砲らしき武器を搭載している中国海警局の船が日本の領海に侵入したなどとして15日に続き、中国側に対し厳重に抗議したことを明らかにしました。
この中で加藤官房長官は「きのう(15日)沖縄県の尖閣諸島周辺のわが国領海に侵入した中国海警局の船舶2隻は現在も領海内にとどまっており、加えて、16日午前4時15分ごろから中国海警局に所属する別の船舶2隻も領海に侵入し、日本漁船1隻に接近しようとする動きを見せた」と述べました。
そのうえで「けさ領海に侵入した中国海警局所属の船舶2隻のうち、1隻が砲らしきものを搭載していると承知している」と述べました。
そして「中国海警局に所属する船舶が、連日わが国領海に侵入し、日本漁船に接近しようとする動きを見せたことは、まことに遺憾であり、断じて容認できるものではない。外交ルートで中国側に厳重な抗議を行っているところだ」と述べました。
岸防衛相「警戒監視強める」
岸防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「中国海警局の船が、操業中の漁船を追う形で、尖閣諸島周辺のわが国の領域内に入ってきている。まずは海上保安庁が対応しているが、防衛省・自衛隊としても、しっかり警戒監視を強めていきたい。『海警法』は、国際法との整合性の観点から問題があり、断じて受け入れることができないという考えを強くメッセージとして伝えたい」と述べました。 |
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