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中国の子どもが「夏休み経済」を熱くする お財布が痛い親
人民網日本語版 2018年07月23日17:03今年11歳の唐さんは来週、米国に行って研修に参加する。13日間と短い研修旅行だが、母親の秦さんは3万元(1元は約16.4円)を支払った。秦さんはこのほかにも、夏休みの講習に申込み5千元を支払った。安■さんは一夏で4万元以上を消費するということになる。中国新聞網が伝えた。
李さんは小学校入学を控えた息子が充実した夏休みを送るため、8つの習い事の教室に申込み、1週間のうち7日はレッスンがある。この充実した日々のために、両親の財布はすっからかんになった。李さんの計算によると、一夏で1万元近い出費だという。
知識を学び、見識を広げ、特技を身につけ、体格を向上……夏休みは親が子どもを「グレードアップ」させるためのベストシーズンになりつつある。出費も増加を続けており、親にとって夏休みは「湯水のようにお金を使うシーズン」へと変化している。
習い事や補習クラスのような従来型カリキュラムは今でも夏休み経済の伝統的人気商品だ。中国教育部は今年、「2018年高校・中学・小学校・幼稚園生徒の夏休み関連業務の実施に関する通知」を出し、子どもたちの夏休みの生活を豊かにするため、各種の青少年向け校外活動の運営サイドに資格をもったコーチを配置し、内容が豊富で多彩な習い事のクラスをより多く開設し、小中高校生の夏休みのニーズに応えるよう通達した。
南西部の都市・柳州(広西チワン族自治区)では夏休みの各種習い事クラスに申込者が殺到しているが、こうした現象は柳州に限ったことではない。親たちは夏休みに入り、いろいろなクラスに申し込んで、クレジットカードを何度も切っている。申し込むクラスは様々だが、文化、芸術、スポーツの各分野をすべてカバーするのが親たちの間で「常識」になっている。
補習や習い事のほか、親たちは子どもにリラックスしてもらいたい、楽しい夏休みを過ごしてもらいたいと考えて海外旅行を選ぶ人が多く、夏休みの旅行市場が好調だ。子どもを海外に連れて行き、子どもの見聞を広め、視野を広げたいと考える親が多い。
広西南湖国際旅行社柳州支社の李さんは、「夏休みになると、8月の人気路線ツアーの予約が7月ですでにいっぱいになることが多い。長距離ツアーを申し込む人は夏休みの生徒・学生が多く、そのうち親子旅行が半分を占める」と話す。
多くの旅行会社が生徒・学生向けの親子旅行、サマーキャンプ、卒業旅行といった特色あるセットツアー商品を打ち出し、料金が夏休みの訪れと共に上昇するのは言うまでもない。夏休みに子どもと湖南省張家界市を旅行する予定の謝さんは、「夏休みになると、子どものためにお財布が『ダイエット』するのは例年のこと」と話す。
市場の新しいニーズに対応するため、各種企業があの手この手で、様々な新商品を打ち出し、夏休み経済でより大きな「パイ」を獲得しようとしている。ショッピングセンターが「遊園地」に様変わりするケースも少なくない。「遊園地」では子どもが主役で、店舗内に子ども用の遊具施設が設けられたり、子どものファッションショーが行われたり、親子を楽しませるイベントが次々に繰り出されたりする。
夏休みには映画館の人気が爆発すると同時に、スポーツジムやバドミントンコートなどのスポーツ施設も生徒・学生の「本拠地」になり、大いに人目を引く各種優遇サービスが次々打ち出される。
子どものための出費をまかないつつ、親たちの中には「夏休みの出費がすごくてもうやっていられない!」と自分で自分にツッコミを入れる人も出てきた。夏休みの習い事クラスの費用が非常に高額であることについて、柳州で先生をしている何華英さんは、「ご家庭によって教育方針と経済条件が異なり、真の一致も不一致もあり得ない。子どもが望んで親の立てた計画を受け入れるというなら、海外に行っても行かなくても、補習クラスに参加してもしなくてもよい。実際には子どもにとって最良の教育とは親の背中を見ること、最良の学習とは実践の中で体験すること、最良の成長とはその子の本来の姿を出発点とした成長だ。親が子どもに竜や鳳凰のようになってほしいと願う心は純粋だが、その子の力に応じて育てることを学ぶべきだし、お金をたくさん使うのではなく、お金の使い方をじっくり考える方が重要だ」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年7月23日
来源: [url=forum.php?mod=viewthread&tid=139969]中国の子どもが「夏休み経済」を熱くする お財布が痛い親[/url] |
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