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News Up 邪魔にしないで 気兼ねなくベビーカーを!NHK5月8日 13時39分
混雑した駅やデパートなどでエレベーターに乗りたくても、なかなか乗れない。われ先にと乗り込んでいく人たちを待って、ようやく乗っても、場所をとるので肩身の狭い思いも。ベビーカーに小さな子どもを乗せた、お母さんやお父さんたち。本当は優先されるはずなのに…。 ベビーカーは優先 呼びかけてるのに駅のエレベーターの脇には、「お客様へのお願い」という文書が掲示されていることがあります。車いすの利用者、高齢の人、妊娠中の女性、けがをしている人、ベビーカーを利用している人、子どもを連れた人たちが優先して利用できるよう、呼びかけるものです。
複数のエレベーターがあるデパートや自治体の庁舎などの中にも、「思いやりエレベーター」などと名付けて、障害者や高齢者、妊娠している人、幼い子どもを連れた人などが優先して利用できるエレベーターを設置するケースが増えています。
ところが、先日、都内のある駅のエレベーターで見かけたのは…。ベビーカーに子どもを乗せた女性が乗ろうとしたものの、多くのビジネスマンや観光客が列をつくり、なかなか乗ることができませんでした。2回エレベータをやり過ごし、ようやく人が少なくなったところで乗ることができました。
ベビーカー利用 さまざまな声インターネット上では、混雑した場所などでのベビーカーの利用について、さまざまな声があがっています。
「ベビーカーで出かけると、場所をとって邪魔に思われてないか常に不安だったりするので、微笑みかけてもらったり、エレベーターの開ボタンを押してもらえるだけでも嬉しくて、ほっとします」
「子どもをベビーカーに乗せて出かけた時に、こっちはエレベーターでしかほかの階に移動できないのに、元気な人がエレベーターを占領して本当いらつく。きょうとかそれで何分もエレベーター待った」
「息子をベビーカーで連れてきたので、下に降りたくても、先ほどからエレベーターに2回乗れず途方にくれかけてる」。
ベビーカーを利用しているお母さんに、直接、街なかで話を聞いてみましたが、ネットの声と同じように、エレベーターになかなか乗れなかったという経験をした人が多くいました。
嫌な思い 半数以上が経験ベビーシッターの仲介事業などを手がける企業、キッズラインが、ことし1月14日から16日にかけて、インターネット上で行った調査で、ベビーカーを利用する母親たちが、嫌な思いをしている実態が浮き彫りになりました。
340人が回答したアンケートで、ベビーカーを利用しているときに嫌な思いをしたことがあると回答した人は56.8%と半数を超えています。嫌な思いをした場所として最も多かったのは電車内で59.3%、次いで駅の構内が50%、エレベーターが46.4%となっています。
キッズラインによりますと、エレベーターで嫌な思いをしたと回答した人の中には「舌打ちをされた」とか「エレベーターに乗れず、4回乗るのを見送った」などと回答した人もいるということです。
負い目に感じる でも必要なんですこんな調査結果もあります。
子育て情報を配信する情報サイトの運営会社、コズレが、2月14日から21日にかけて、子どもを持つ父親や母親を対象に、混雑時のベビーカーの利用に関するアンケートを実施し、400人から回答を得ました。
それによりますと、混雑した場所でのベビーカーの利用について問題と感じているか聞いたところ、「はい」と答えた人が86%に上りました。
また、ベビーカーを利用するときに気をつけていることを聞いたところ、「混雑したところへ行くときは気が引けます。場所をとってしまうのではないか、人の流れを止めてしまうのではないか、など考えてしまいます」「ベビーカーででかける場合、常に他者を優先し、いつもすみませんと頭を下げながら歩いています。もっと社会全体が、子どもを温かく見守る世の中であってほしいですが、私たち親も他者の思いやりの上にあぐらをかかない」といった声が聞かれたということです。
一方、混雑している場所でベビーカーを利用した経験があるかを聞いたところ、約7割が利用した経験があるとの回答がありました。
利用した場所については、スーパーやデパートが73%と最も多く、次いで交通機関が46%、3位はテーマパークで35%でした。こうした混雑した場所で、ベビーカーを使わざるをえないのは、「移動時間が長い」「荷物が多い」ためだと、多くの人が回答しています。
子どもが成長するにつれ、体重が増えて抱っこひもだと大変になり、出かける際には、紙おむつやおしりふき、タオル、哺乳瓶なども必要になってきます。子どもだけでなく、多くの荷物を抱えての移動は大変で、移動や買い物などでは、どんなに混雑していても、ベビーカーを使わざるをえない現状があるとみられます。
コズレは「周囲に配慮すべきという意識は持ちながらも、混雑した場所でベビーカーを使わざるをえなかった人が多いのではないか」と話しています。
社会の宝物を守るベビーカーの利用をめぐっては、電車などの一般の乗客から「若い人がベビーカーを通路いっぱいに置いて、通れないことがあった」「足を踏まれた」などと、そのマナーを問う厳しい意見も聞かれます。
一方で、ベビーカーを利用する人の中には、抱っこひもでは体への負担が大きい人や、第二子がおなかにいる母親など、ベビーカーを使わないと移動できない人も多くいます。
ベビーカーを利用する人も、周囲の人にもそれぞれの事情がありますが、幼い子どもは「社会の宝物」です。ほんの少しだけでも、今より相手のことを気遣ってみる。子育てをしている人も、そうでない人も、お互いの事情を知り、行動していくことで、ベビーカーを使いやすい、ひいては子育てをしやすい社会になっていくのではないでしょうか。
そうした姿は、物心のつかない「社会の宝物」の瞳にも、必ず映っていると思います。
来源: 邪魔にしないで 気兼ねなくベビーカーを! |